- VB-Series Single Wall Alpine Tent
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- 超軽量シングルウォールアルパインテント
- 品番:VB-11
- 価格:オープン価格
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- VB-Series Line Up:
- VB-11/1人用
- VB-21/2人用
- VB-21T/2人用ロング
- VB-12Z/1人用前室付
- VB-22Z/2人用前室付
- カラー
- サックス
- 素材
- テント本体/(表地)20Dナイロンリップストップ、(裏地)7Dナイロントリコット、
(ラミネート)高通気エントラント3レイヤー
本体グランド部/30Dポリエステルリップストップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/ジュラルミン(DAC/NFLø9.3m)
- サイズ
- 間口205×奥行90×高さ100cm
- 収納サイズ
- 本体28×18cm、ポール/40×9.5cm
- 重量
- 約1,050g(本体+ポール)
約1,190g(総重量)
- 付属品
- アルミペグ(8本)、張り綱4本/テクノーラ(アラミド)、
本体収納袋、ポール収納袋
- 原産国
- 日本
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VBシリーズのコンセプト
- 超軽量・コンパクト・素早い設営と撤収それにテントとしての充分な強度と居住性の実現
- 2019年、PUROMONTEのシングルウォールテント「VBシリーズ」が発売されました。大きな特徴は、今までのシングルウォールテントでは解決できなかった、快適性と軽量化の両立です。2レイヤーで企画すると充分軽いが結露が激しい、一方、3レイヤーで企画すると重量が重たくなり、軽量生地を使用したダブルウォールテントに対するアドバンテージが保てない。このジレンマで今までのシングルウォールテントは中途半端な位置づけとなり、ユーザーチョイスから外れていたことは否めませんでした。このジレンマをVBシリーズは下記の方法で解決し、軽量性・コンパクト性・居住性・簡便性に優れたテントをご提案しました。
- 1. 設営、撤収が簡単、完全自立
- フライシート不要の2本ポールの吊り下げ式テント。ポールを4隅のスリーブにセットすれば完全自立しますので素早い設営と撤収が可能。
- 2. テント生活における不快な結露が大幅に軽減
- ツエルトや簡易シェルターの結露にはうんざりだが、テントは大げさすぎるし重い、そんな思いを改善することを目標に東レ(株)と新素材を共同開発。キーになるのはプラス通気性のあるメンブレン! テントにおいては換気の問題もあり生地自体の通気性は重要です。防水・高透湿に加え、この通気性が快適な居住性を生み出します。さらに、裏地には湿気をコントロールするトリコットを使用した3レイヤーを採用。この生地専用の7Dトリコットを開発。これにより、g/inch(目付)で25g以上の軽量化に成功!!さらに生地自体の通気性と裏地のトリコットの湿気コントロールのダブル効果で結露を抑え、快適な居住空間を実現した軽量なシングルウォールテントを開発しました。
- 3. 強度と居住性を犠牲にしない軽量化
- VBシリーズは、グランド生地はVLシリーズテント同様の30Dポリエステルリップストップ、本体パネルは20Dナイロンに防水・透湿・通気性を備えたメンブレン、そして7Dトリコットをラミネートした3レイヤー生地を使用しています。例えばグランドの生地をツエルトや簡易シェルターのような極薄の素材にしたり、入口の防虫メッシュを割愛すればさらなる軽量化は可能です。しかし、これがテントとツエルトの分岐点です。この製品はあくまでもテントの強度と居住性にこだわりました。さらに、より快適空間がお望みならVL・VSシリーズと共通のフライシート(別売)や冬用外張を併用した使用も可能です。つまりその気になれば使い手の考えひとつで、シングルウォールテントにもダブルウォールテントにも形を変えることができます。(VB-12Z・VB-22Zは、前室が付いているのでフライシートや外張を併用することはできません。)
- 4. 例えばこんな人にお奨めです
- 優雅なテント生活よりも実力ギリギリまで歩きたい(攀りたい)人。「泊まる」ということに余計な手間はかけたくない人。
そうはいっても、翌日のために最低限快適に過ごせる空間が欲しい人。
- 5. 例えばダブルウォールテントとの重量比較
- VBシリーズの重量は、VSシリーズのフライシートを抜いた重量とほぼ同じくらいです。つまり、仮にダブルウォール仕様ということでオプションのVLシリーズのフライシートを持参してもなお、VSシリーズテントと比べ軽量性に優れています。
- 6. 冬山での万が一の雨にも安心
- 外張オプションを使用した時の季節外れの雨は山行の大敵です。VBシリーズはテント本体に防水性が備わっているので万が一の冬山での雨でも快適に使用できます。
(※VB-12Z/VB-22Zは外張が使用できませんのでご注意ください。)
- 7. VBシリーズに使用した新素材!! その実力は?
- VBシリーズに使用した素材は東レ(株)が新たに開発した高通気仕様のエントラントに弊社独自の3レイヤー加工をして結露を最大限に抑える工夫をした生地です。生地のデータは下記の通りです。
耐水圧:4500mm
透湿性:25000g/m2・24hr(B-1法)
通気性:高耐水圧タイプのエントラントの約60倍・高透湿タイプのエントラントの約10倍の通期性を確保。
(ガーレ法(100ccの空気が生地を通過する時間を測定)による検査結果)
- ※ 注意
- ダブルウォールテントには標準装備されていることが多い天井ループですが、VBシリーズにおいてはシングルウォールの特性上、ループの強度と耐水性が保証値に不安があるため付属しておりません。なお、取付方法と強度の説明をしたうえで、ご納得をいただければ、有償修理という方法でループを付けることは可能ですので、ご希望の場合はHCSお客様相談室までお問い合わせをお願いいたします。
VBシリーズの特徴
- ループペグダウン
- ループを取り付けました。プライバシーを守りつつテント内へ外気が入るようにできます。
使用例)
上/晴れの日、下/雨の日
- センターハブ
- テントの構造体としての剛性を高めるために、ポールの交差部をハブで半固定しました。部品はDAC社の「swivelH9783」を採用。
- スクリューフック
- テント本体とポールを接続する部品は、対抗する2本のフックを回転することで固定。
- 倒立スリーブ
- テント本体四隅は、スリーブによりポールと接続。剛性を高めながら、使用中に破損しにくい構造。
- テント内部
- シーム処理しにくい四角部分も特殊な方法でシーム処理。
- 蓄光自在
- 光をあてると右画像のようにひかり、暗い中で他テントと見分ける目安になります。
- ベンチレーション
- 外部との通気のためにベンチレーションを装備。雨風の強い日などに調整できるように絞りもつけています。
- テント内部ベンチレーション
- 内部にも絞りを入れ調整可能。
- 接続バックル
- オプションのフライシート本体を固定するワンタッチ式バックル。フライシート側のテープで張り具合も調整できます。
- 高通気エントラント
- 生地表面の凹凸により水分を吸収拡散し結露を軽減します。
- コンパクト収納
- 挿入口の広い収納袋は、撤収したテントを収納するのも楽です。
コラム
- 快適重視とミニマム重視
- テント山行の楽しみ方にもいろいろあります。より快適なテント生活を望む人もいれば、少しでも軽快に歩くためにできる限りの軽量化を図り、「あれば便利だが無くても知恵と知識で何とかなる」ところを削って、ミニマム仕様に徹する人もいます。それは山の楽しみ方の違いであり、その人自身が山を楽しんでいれば、どちらも正しい在り方といえると思います。さて、VBシリーズテントですが、こちらは後者の考え方に沿うように企画された、まさにミニマム仕様のテントです。強風の心配がなければ、張綱も不要、ポールを本体にセットするだけで完全自立し、すぐにテントの中に入れ、撤収も慣れれば2〜3分で済んでしまいます。歩き疲れたところでサッと設営して泊り、しっかり眠って元気が出たらサッと撤収して出発!!テント設営指定地のある整備された登山道ではいろいろと制約もありますが、登山道のない山や冬山、さらにヒマラヤ・アンデス等の海外遠征ではこういう「スピード=安全」という山行形態が多くとられています。この発想の究極はツエルト・野宿などになりますが、VBシリーズテントは、それらとは一線を引いてテントとしての快適性をギリギリのところで守っています。「安心できる耐水性」「結露を最低限に抑える通気性」「アブ地獄・ブヨ地獄から身を守る、入口・ベンチレーションの虫除けメッシュ」などが主なところです。さらに、VBシリーズテントは別売りオプションとして、VL・VSシリーズのグランドシートやフライシート、冬用外張等も使用できるので、その気になれば快適仕様のテントに早変わりさせるという裏技も持ち合わせているのです。「使用者の知恵と知識を十分発揮してミニマム仕様で思う存分登山を楽しみたい!!」VBシリーズはまさにそんな人にお奨めしたいテントです。さて、あなたは「快適重視派?ミニマム仕様派?」どちらですか?