- VL-Series Light Weight Alpine Tent
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- 超軽量アルパインテント
- 品番:VL-38 4S
- 価格:71,500円(税抜価格65,000円)
- ※予備ポール1節入
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- VL-Series Line Up:
- VL-18 4S/1人用
- VL-28 4S/2人用
- VL-28T 4S/2人用ロング
- VL-38 4S/3人用
- カラー
- オレンジ、オリーブ
- 素材
- フライシート/20Dポリエステルリップストップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/10Dナイロンリップストップ(通気撥水加工)
本体グランド部/30Dポリエステルリップストップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/ジュラルミン(DAC/NFL9.3mm)
- サイズ
- 間口210×奥行150×高さ110cm
- 収納サイズ
- 本体/26×ø24cm、ポール/44×9.5cm
- 重量
- 約1,490g(本体+フライシート+ポール)
約1,710g(総重量)
- 付属品
- アルミペグ(12本)、張り綱4本/イザナス(ダイニーマ)、
本体収納袋、フライシート収納袋、ポール収納袋
- 原産国
- 日本
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VLシリーズのNEWカラー
- 渋みのあるオレンジをチョイス!!
- 2022年、VLシリーズは、NEWカラーとして、森に居て溶け込むカラーである「オリーブ」を発表いたしました。森の中でひっそりと自然に溶け込むようなテント生活が満喫できるという理由で採用したところ、以前から展開していた「視認性」重視でチョイスした「サックス」の出荷数を抜き去り、一気にVLシリーズのメインカラーの座に収まりました。しかし、VLシリーズは山岳テントです。森に溶け込むのも良いですが、いざという時、テントが発見しやすい「視認性」を必要とする岳人も大勢います。例えば、ガスがかかってホワイトアウトになった時、帰幕が遅くなって日が暮れた時、迷いやすい樹林帯に設営した時・・・等々。山岳でのテント泊でよくあるロケーションです。ですから「視認性」を求める要望も山岳テントの世界では重要なファクターなのです。
2023年のVLシリーズのNEWカラーは、こういった声に応えて山の中で目立ち(映える)尚且つ他のテントにあまりない色味ということで「渋みのあるオレンジ」をチョイスしました。派手過ぎず、渋みがある割には自然の中にはない色合で、山岳フィールドにおいては極めて高い「視認性」をもちます。
但し、唯一の例外が・・・。紅葉時の広葉樹の森の中では、最も埋もれてしまうカラー(迷彩色)になってしまいますのでそれだけはご注意を・・・。
VLシリーズのコンセプト
- オールシーズンテントのミニマム仕様
- 登山者にとって背中の荷物は軽いに越したことはありません。特にテント山行では生活道具一式を背負って歩かなければならないからです。しかし当然ですが自然は手加減などしてくれません。であればどこかで折り合いをつけてオールシーズン使用可能なギリギリまで軽量化したテントが必要になります。それがVLシリーズです。
1988年に発売したVLシリーズから現在は8代目のテントです。基本コンセプトの変更はありませんが、様々な改良を重ねています。その改良の最大の目的は「強度を保ちつつ軽量化する!!」ということです。過去のテント修理履歴を見返し、弱点を知り、そこを補強しつつ軽量化をする・・・その繰り返しを30年以上続けてまいりました。強度を上げようとすれば丈夫な素材を選択したくなりますがそれでは目的と反対の方向に進んでしまいます。年々新しく開発される素材を吟味し、多少重たくなってでも弱点は補強し、逆に必要以上に強度のある場所は軽量化してトータルでテント自体の重量を軽くしています。
商品詳細
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- 3人用以上のテントのこだわりポイント
- テント内の空間がより広く快適になるよう、中間ポールの一部にカーブポールを採用しています。
- 風に強い
- 通常、吊り下げ式テントはスリーブ式テントと比べて強風に対して弱いと言われています。なぜなら、吊り下げ式テントはフックで本体を支えているため、面で支えるスリーブ式と比べてストレスがフック部に集中してしまうからです。VLシリーズはこの弱点をなくすため、フックとフックの間を吊り橋状のメッシュパネルでつなぐことにより、ストレスがフック部のみにかかることがないような仕様になっています。これはVLシリーズがオールシーズン使用可能な強度を持つための重要な特徴です。
- 速乾性に優れたポリエステルを使用
- テント内では、本体とフライシートが触れ合うことによって呼び水現象が発生し、漏水を引き起こすことが多いです。VLシリーズは優れた防水性を得るためにフライシートとテントグランド部に、ナイロンと比べ水分吸水率の低いポリエステルを使用しています。水分吸水率が低いということは、速乾性に優れ、濡れた時も重くなりにくいということです。また、吊り下げ式では、構造上本体とフライシートの隙間が広いため、互いが接触しにくく、呼び水による漏水がしにくいことが利点となっています。加えて素材的な特徴として、濡れてしまったときにポリエステルはナイロンと比べて生地が伸びにくい為、本体とフライが接触しにくく、漏水がしにくいことが上げられます。
- 生地も生産も安心のMade in Japan
- VLシリーズは、国産の生地を使用し、国内の工場で生産しています。長年にわたり携わっていただいている熟練の職人さんに、生産から検品まで一貫してお願いすることで丁寧な縫製と質の良い製品の供給が実現できています。またテントにはアフターケアが付きもの・・・というと誤解を招くかもしれませんが、実際、大自然の猛威にさらされるテントは他の登山装備と比べて山行中に破損する可能性の高い製品です。その点、国内に生産の拠点を持つVLシリーズはポールの破損、生地の破れ等様々なトラブルにも、短時間で適正価格でのアフターケアを行なうことが可能です。
- 本体パネルの生地にナイロンを使用
- 本体パネルの生地は、強度に勝るナイロン素材を使用しています。10Dクラスの超軽量素材の場合、ポリエステルよりナイロンの方が優れているからです。
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- 本体グランド部・倒立スリーブを30デニールリップストップで強度UP
- 引き裂き強度(L-1096D法)が、2016年のVLシリーズと比べ数値的には3倍近い強度になり、穴あき・破れは少なくなりました。さらに、重量もわずかですが、今期品番の生地の方が軽いのです。
ちなみに、今まで弊社がテントグランド部にリップストップ生地を使用してこなかった理由は、リップストップの凹凸の凸部分のコーティングに負荷がかかり剥離しやすいと考えていたからです。
今回使用したリップストップ生地はミニリップと呼ばれる生地です。非常に細かいリップストップ生地で、従来の生地と比べると凹凸もほとんどない為、従来懸念されてきた剥離の問題が解消されました。
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- こだわりの入口の仕様
- テントの入口部は家で言うなら玄関にあたります。
その場所に約60cmの前室部を作っており、色々な用途でご使用頂けるようになっています。
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- 扱いやすいベルクロ仕様に
- 「より洗練されたデザインを」というお客様の声を受け、ベルクロに仕様変更。
フライシートと本体ポールをしっかホールドします。強風対策安定性にも効果を発揮します。
VLシリーズの特徴
- センターハブ
- テントの構造体としての剛性を高めるために、ポールの交差部をハブで半固定しました。部品はDAC社の「SwiveIH9783」を採用。
- スクリューフック
- テント本体とポールを接続する部品は、対抗する2本のフックを回転することで固定。
- 倒立スリーブ
- テント本体四隅は、スリーブによりポールと接続。剛性を高めながら、使用中に破損しにくい構造。
- テント内部シーム処理
- シーム処理をしにくい四隅部分も特殊な方法でシーム処理。また、小物入れも装備。
- 蓄光自在
- 光をあてると右画像のようにひかり、暗い中で他テントと見分ける目安になります。
- ベンチレーション
- 外部との通気のためにベンチレーションを装備。雨風の強い日などに調整できるように絞りもつけています。
- テント内部ベンチレーション
- 内部にも絞りを入れ調整可能。
- ベルクロ仕様(内側)
- フライシートと本体を固定するワンタッチ式バックル。フライシート側のテープで張り具合も調整できます。
- 接続バックル
- フライシートと本体を固定するワンタッチ式バックル。フライシート側のテープで張り具合も調整できます。
- コンパクト収納
- 2024年モデルからコンパクト性の高い形状に変更し、長さ、高さがひと回り小さくなりました。フライシートも専用収納袋付。
コラム
- テントのダメージ防止に、グランドシートは必須
- VLシリーズはオールシーズン使用可能なテントとして「ギリギリの軽さへの挑戦!」をコンセプトにしたテントです。「軽量=デリケート」ということをご理解いただいた上で、VLシリーズをご使用の際は、別売りのグランドシートを併用することを強くお奨めいたします。別売りのグランドシートには、その時々の山行の形態に応じて、持参するかどうかを所有者が判断できる、というメリットがあります。持参すればテントのダメージ防止に繋がりますがその分、重くなります。持参しなければ究極の軽量化ができますがその分、扱いに気を付けないとテントに対するダメージが心配です。その判断を所有者がご自分で考えて下せることが、別売りグランドシートを所持する最大のメリットだと思います。